このマークって見たことあると思うんだけど
陰陽思想の大極図ね。
諸説あるけど、自分としては
森羅万象、この世の全てのもの、全てのことは陰と陽という相反する2つの調和の上に成り立っている。
ってことだと理解してる。
直感的に陰は悪、陽は善と思いがちだけど本来そういうことではないのね。
相対する2極を表しているだけなのよ。
で、このマーク、
単に陰と陽を表すだけなら他にも図案化のしようがあると思わない?
2極を表すだけなら、例えば
円の真中に縦に線を入れて左半分を黒 右半分を白って分けてもいいし、
そもそも円ではなく四角でも三角でもいいし。。。
でも、それじゃあ陰と陽の調和の絶妙さというか、
バランス感が足りない気がするの。
陰陽それぞれの勾玉状の細い切れ込みが対極に接し、安定的形状たる円を構成し、また、反する極の色がそれぞれの極内にワンポイントあしらわれている。
このデザインの見事さたるやほんと素晴らしいと思うのよ。
善悪2元を表すわけではないってさっき書いたけど、
あえて善悪2元を当てはめると、
これって人間っちゅう、摩訶不思議な生き物の内面をずばり表してる気がするね。
善と悪のバランスの上に位置する生き物が人間なんだよなぁ。
勾玉状の細い部分では接する対極の影響を大きく受け、
勾玉状の大きいところでは接する対極を封じ込め、普段は微妙なバランスを取ってるわけだ。
そしてバランスが崩れると
調整する為には陰陽制約もあれば陰陽消長もあり、陰陽転化もあると。。。
なかなか面白いねぇ。。。
ちなみに
自分が今の世を陰陽で図案化するなら
冒頭のマークの真中に小さな丸を書き足して灰色で塗ろうかな。
バランスを取る間もなく新たな問題に晒されて調整機能が一部で崩壊しつつあると。。。
陰陽の境界線が崩れ、混ざり始めてる気がするわ。
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